楽友三田会合唱団

第30回定期演奏会 レポート

2024年6月16日(日) 13:15開場 14:00開演

晴海トリトンスクエア 第一生命ホール

【MMC第30回定期演奏会 ご報告】

楽友三田会合唱団は2024年6月16日(日)、14:00開演で第30回定期演奏会を開催いたしました。会場は昨年と同じく第一生命ホール。前夜からの雨も朝にはすっかり止み、午後には青空も見える上天気となりました。会場がほぼ満席となるたくさんの方々のご来場、ありがとうございました。

演奏会の第一部にお届けしたのは、千原英喜作曲、野呂昶の詩による混声合唱とピアノのための組曲「みやこわすれ」。4種の花々(薔薇、はっか草、すみれ、みやこわすれ)を編んだ歌のブーケともいうべき組曲です。団内指揮者の谷口明彦さんは“すみれ”を想起させるパープルのシャツで、合唱団は女声のブラウスと男声のネクタイを“はっか草”のペパーミント色で装って臨みました。ピュアな詩情、繊細な旋律とピアノで紡がれる4曲を、最高の集中力で情感ゆたかに歌うことができた、と自負しております。

第二部は雰囲気がガラリと変わって、団内指揮者の池田龍亮さんによる「Broadway Golden Days Hit Parades」。1960年代に映画版で聴きなじんだミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」「ウエスト・サイド・ストーリー」「マイ・フェア・レディ」の代表的なナンバーを取り上げました。伴奏には、2013年以来となる共演で、慶應義塾マンドリンクラブ(KMC)三田会のマンドリンオーケストラが出演。鷲尾麻衣さんのソプラノソロ、ピアノ伴奏も加わって、華やかに盛り上がりました。合唱団も思い思いの趣向のおしゃれなファッションで登場して、聴衆の皆様には耳も目も楽しんでいただけたと思います。

また、このミュージカルステージは相互共演という形で、8月18日(日)のKMC定期演奏会(東京オペラシティコンサートホール)でも、ほとんどそのまま演奏される予定です。

(文責:林みつえ)

添付: 当日配布のプログラム


 

野呂 昶 作詞・ 千原英喜 作曲
混声合唱とピアノの組曲「みやこわすれ」
指揮 谷口明彦  ピアノ 田中理恵

 

Broadway Golden Days
Hit Parades

(構成・合唱編曲:池田龍亮 オーケストラ編曲:小穴雄一)

「Overture(序曲)」 「Try To Remember」
(”ファンタスティックス”より)

T.”サウンド・オブ・ミュージック”より
  「The Sound of Music」「Do-Re-Mi」「Edleweiss」
  「Climb Every Mountain」
U.”ウエスト・サイド・ストーリー”より
  「Tonight」「I Feel Pretty」「Maris」「America」
V.”マイ・フェア・レディ”より
  「The Rain in Spain」「I Could Have Dance All Night」
  「I’ve Grown Accoustomed to Her Face」
指揮 池田龍亮                
ソプラノ 鷲尾麻衣

伴奏 慶應義塾マンドリン倶楽部三田会  

ピ ア ノ 田中理恵

慶應義塾マンドリンクラブ三田会
ピアノ 田中理恵



指揮 池田龍亮

ソプラノ 鷲尾麻衣
 
 
   


 

   
   

 

「Over The Rainbow」(虹のかなた)
 作詞/E. Y. Harburg  作曲/Harold Arlen 


6枚の画像を合成しました

ソプラノ 加藤友子

今回初めて楽友三田会合唱団のステージに立つことができ、感慨無量です。

指揮者の池田龍亮さんが主宰されていた「コーロ・エスプレッシーヴォ」のご縁で、MMCの定演は2013年から毎年客席で拝聴していました。

コロナ禍以降、歌う機会を逸して合唱への思いを募らせていた昨夏、「羅漢」定演会場での旧知の皆さまとの再会がきっかけで、温かく受け入れいただき、毎回の練習(と打ち上げ(笑))が本当に楽しみになっています。(私は塾員ではありませんが、新卒から3年間、嘱託職員として毎日日吉に通いました。社会人としての礎は義塾で育んでいただいたと思っています。(「若き血」歌えます!(笑))
本番は、客席との距離が思いのほか近く感じられ、緊張しました。

「みやこわすれ」は叙情的で繊細なことばとハーモニーを、「ミュージカル・メドレー」は英語詞の発音に苦心しつつ、様々な役(マリアふたり、トラップ家の子どもたち、イライザ、メイド、プエルトリカンの移民娘)を演じながらentertainを心がけました。

「みやこわすれ」で佐渡に流された後、ザルツブルク、NYマンハッタン、ロンドン、さらには虹の彼方まで旅をして、心から楽しく歌えました。

(ふたりのマエストロ、団員の皆さま、理恵先生、鷲尾さん、KMCの皆さま、ステマネはじめスタッフの皆さま、足を運んでくださったお客様、)演奏会に関わられたすべての方に感謝申し上げます。

  

「第30回 定期演奏会」を終えて

18期 八ツ井光二

本年2月、MMCの仲間に入れていただいて以来20回程度の練習を重ねて定演を迎えた訳ですが、50年近くのブランクで声帯が少しショックを受けたうえに「ブロードウェイ・ミュージカル」に関しては途中、テノールからバリトンに変わるなど音取りにも最後まで苦労し、本番でも完璧に歌えたとは言えません。もともと何事にも本番近くにならないと本気になって身を入れない悪い癖があり、今回もそれが出たと大いに反省しています。練習後の宴の店は直ぐに覚えるくせに情けない。

とは言え、定演当日は自分のみならず皆さん声が良く出て、感情もこもっていたのには正直感動しました。練習では楽譜にかじりついて動きがなく指揮も見ない団員が見違えるようなパフォーマンスでした。リズム、ハーモニーが決まった瞬間の快感は、これが合唱の魅力だとあらためて感じさせられもしました。聴きに来てくれた友人たちからも素晴らしく楽しい演奏だったとの感想をいただき、今後の励みになりました。

平均年齢が高い合唱団のなかでは今のところ“若手”ではありますが、もっと若い人たちがMMCに関心をもち参加を促せるような魅力ある演奏をこれからも目指したいと思います。

  

21期 高橋  寛

「龍亮さん、定演出てもいいですか?」「えっ!本当に出る、いいよ」
三田会新年会あとの二次会で何気なく少し本気で私が池田龍亮さんに言ったこの言葉がきっかけでした。
6月に三田会合唱団の30回定演があることは知っており参加したい気持ちはあっても何年も歌ってないし、高い声も出なくなったし、それ以前に香川から毎週練習には行けないことなど不安要素が満杯でした。
「毎回練習録音を配信するから、それ聴いて音取りしたら」おっ!そんな事してくれるんだ。よしやってみよう。一生懸命練習しよう。そういう気持ちになりました。
6月16日本番の日、トリトンのエスカレーターで2階にあがると下から池田進さんが「おーい、こっちこっち」あっ!ありがとうございます。
落ち着いて!落ち着いて!久しぶりの演奏会。心が躍ります。

本番「みやこわすれ」の「はっか草」こころに沁みました。
東京の友人いわく、「泣けたあ」「ハーモニーに年輪を感じる、震えがきたー」

「ミュージカルメドレー」英語が最後まで縺れました。でも気合で歌い切りました。
鷲尾さん、すごいさすがプロ、共演出来ていい思い出になりました。

三田会合唱団のハーモニーの中に身体を預けていると他の合唱団にはないなつかしいふるさとに帰ってきているような感じがします。心地良い風が吹いています。

佐良土団長さん、龍亮さん、谷口くん、そして合唱団の皆様ありがとうございました。
今年70歳古希という節目を迎え、新たな歩みの一歩となりました。
来年2月には70周年の記念演奏会があります。また皆様と練習会場でお目にかかれることを楽しみにしております。


 


司会 林みつえ

MMC代表 佐良土雅文

乾杯 斎藤成八郎(5期)

ピアノ演奏 田中理恵

指揮者 谷口明彦


ピアノ 田中理恵

指揮者 池田龍亮(11期)

ソプラノ 鷲尾麻衣

サプライズ!

KMC代表 小穴雄一

田中理恵    楽友会写真館:須藤武美

Bass 池田 進

楽友三田会会長 遠藤 敦

ステマネ 
角谷哲朗


ステマネ  萩原秀幸


若き血 指揮:中濱信生

写真ダウンロード

演奏会会場:https://photos.app.goo.gl/CSdzVr7DdqEB3J488

打ち上げ会:https://photos.app.goo.gl/oEQ2g7okkw8RXvLq9

 


撮影:須藤写真館

市村紙芝居

別ページに掲載しました。


市村正明

編集部 午後1時に家を出ました。天気晴れなのに、夕方か夜には雨の予報。かっぱは傘を持たされてしまった。市ヶ谷からメトロ有楽町線で月島まで。大江戸線に乗り換えずに、地上に出てタクシー拾ってしまった。ワンメーターだった。

第1部は邦人作品で、「みやこわすれ」は美しい歌詞とハーモニーが素晴らしく、耳がいい気持だった。

第2部は「ブロードウェイ・ミュージカルから」だという。英語の歌は、楽友会では昔々の男声合唱で二グロ・スピリチャル(黒人霊歌)位しかない。一桁期の爺さんしか歌ってない。

⇒ Broadway Musical   

MMCの皆さんには、発音が難しかったようだ。指揮者の龍亮は高校2年の時から、かっぱの影響を受けてFour Freshmenの難解なコード進行のコーラスに嵌ってしまったのだった。

去年は、コロナの影響から打ち上げが無かったが、今年は銀座のライオンで開催してくれた。みんなでバスに乗って銀座4丁目で降りて歩いた。2010年代までは、打ち上げの後に、9期の食事会があるのがお決まりだった。つまり、3次会までやっていたのだ。

慶應の人間は面白い。90に近くなっても「若き血」だって。

(2024/6/17・かっぱことわか爺)