演説館(FORUM)

倉吉市西エリア3保育所統合 新「認定こども園」建設推進提案書
(高城保育園、社保育園、北谷保育園の統合新築事業)
〜The proposal to construct a New
Municipal Integrated Nursery school〜

令和6年7月25日 前・福庭自治公民館長 土井 承夫(文責)


土井承夫(24期)


< 目 次 >
(1) 背景と経緯
(2) 発案理由と各保育園の築後経過年数 及び 収容可能児童数と現状児童数
(3) 各保育園からの再編に関する意見と要望
(4) 各園ヒアリングに基づく結論と今後の方針
(5) 新「認定こども園」建設資金計画書
(6) 計画工程表
(7) 結 び

<背景と経緯>
入所児童数の減少と施設の老朽化さらには保育士不足と臨時保育士の増加の要因等により倉吉市は平成24年(2012年)「倉吉市公立保育園のあり方検討委員会」を設置し市内に11ある公立保育所の統合再編計画を進めてきた。

西エリアの灘手、社、高城、北谷の4保育所についても(灘手と社)、(高城と北谷)の組み合わせで認定こども園創設に向けて検討してきた。然し、その後令和6年度4月より灘手小と成徳小が統合し成徳小の校舎を使用して打吹小が開校した。その事情もあってこの西エリアでの保育所統合は灘手が自ら抜けて社、高城と北谷の3保育所が対象となった。

住民との話し合いでその新しい保育所は社地区の「福光」に建設する事を決定し令和5年(2023年)度中に完成開設すると市側は説明していた。然し、福光の土地改良区からの同意が得られず市は住民に相談説明もなく新たに「横田」を候補地として基本設計に着手した。然し、令和6年(2024年)3月の定例市議会において同地区選出の田村しず美議員の質問に対して広田市長は「横田は一つの候補地であり他に良い候補地があればそこも検討していく」と説明し、横田に拘らないとした(令和6年3月第2回倉吉市議会定例会会議録2-9ページ参照)さらに同年6月の定例市議会では「あと3〜4年はかかる」等と市長は答弁した。

この様な背景から本件は現地現場サイドから検討を進め新保育所の建設に向けて具体的に構想を固め現地関係者全てのコンセンサスを得た上で市役所側に具申する形にした。

まず、実際に3保育所の現場を日々運営している当事者、即ちそれぞれの園長と個別に面談し今の実情と本件統合に対する考え方や意気込みを時間をかけてヒアリングした。「現場に出向いて話を聴く」とは実際に現場を動かしている人の生の声を聴く事であり「スピード」とはそれに如何に速く対応するかである。

今月の7月2日と17日の2回に分けて社、高城、北谷の順に園長お一人ずつと必要事項についてお話をさせて頂いた。その内容と今までの検討調査結果を 総合勘案し、本プロジェクトは次葉からの内容で実施推進させて頂き度いと 考える。関係者の皆様のご理解ご協力を切にお願い申し上げる。

倉吉市西エリア3保育所統合
新「認定こども園」建設推進提案書

(令和6年7月25日付)

(1)本計画発案の理由と背景
   1 入所児童数の減少
   2 施設の老朽化
   3 保育士不足と臨時保育士の増加

(2)<各保育園の築後経過年数及び収容可能児童数と現状通園児童数について>

保育園名
築後経過年数 耐震基準タイプ 収容可能児童数 現状児童数
高城 42年 新タイプ 90名 32名
北谷 47年 旧タイプ 45名 14名
49年 旧タイプ 60名 47名

(3)<各保育園からの再編に関する意見と要望>

保育園名 意 見 と 要 望
高 城

(a) 園校舎内外部の老朽化が著しい。筆者も園長の案内で校舎全室を観察したが、雨漏り2か所、ホールの床はひび割れによりガムテープで補修されている。外の配管もひび割れている。補修予算を申請するも手続きに時間を要している。
(b) 外のプールも朽ちているし危険である。この施設は幼児の命を守るものとしては極めて不適切だと感じた。
(c) 「遊びの中で互いに切磋琢磨していくのが幼児教育の基本」だとすると「園庭」(えんてい)を新設して欲しいとの事。そこがまさにその目的を叶える場所になるとの考え。

北 谷
(a) 現在、収容可能人数45名に対してその31%の14名しか児童がいない。この規模では必要な各種専門の教員(保育士)が呼べない。いくら人数が少なくても必要な教員の数は教育法で決まっている。3保育園が統合して90人規模となれば遠慮することなく招聘できる。   
(b) 現行3保育園の在校児童の合計は約90名であり、高城保育園の収容可能人数となる。新・久米小学校も4月からお隣に開校しており現行の高城保育園を解体してそこに3保育園統合の新保育所を設立するのがベストだと思うし、そうすれば3地区の保護者も100%賛成してくれると確信すると。
(c) 新保育所を高城に建設中の約8か月間は北谷と社の2園で高城の約30名を預かる。施設のキャパシテイとしては北谷があと30名、社が後10名の合計40名。従って高城に新保育所建設期間中、現在の高城の全児童を残り2園で預かり保育する事が出来る。
(a) 社が築後年数が一番長く約半世紀を経ている。玄関の表札も字が読み取れず校舎はまるで戦時中の「24の瞳」に出てくるような古い木造校舎を連想させる。園長とスタッフのはじける様な明るさと元気な声でかろうじて維持されている様にも感じた。
(b) 校舎のレイアウトも奇妙で園内の移動には不便だと思った。


<3保育園からのヒアリングに基づく結論と今後の方針>
1. 3保育園ともに築後40年以上が経過し老朽化が甚だしく直ちに新しい統合保育所を建設する必要がある。

2. 上記の各保育園意見要望欄にある通り、3保育園統合による現状児童数は約90名であり、丁度規模的には今の高城保育園を解体して新築するのが新しい土地の買収交渉もなく土地代(5,000万円前後か)もかからない。

解体費は筆者が中心となって完成させた福庭自治公民館(収容人数90名)の容積と酷似しており、保育園も自治公民館も内容物がほとんどない事から同レベルの解体費と推察される(福庭自治公民館は関金の新喜建工が請負い費用は約260万円だった)工事費の高騰を勘案しても500万円以下と思われ、新しい土地を買収する場合のコストの10の1で済む(新・福庭自治公民館は2021年12月1日 納期通りに完成した)

3. 新しい土地を買収して建設する場合の大きな理由の一つは、建設期間の約8か月間(令和6年11月から令和7年6月まで)、現在高城保育園に通園している児童たちの保育が出来ないことにある。然しながら、高城保育園の現状通園児童約30名は空きのある北谷保育園と社保育園で充分通常保育できる事は上記の北谷保育園のコメント欄にある通りである。園長先生たちからもその場合でも自信をもって保育できるとの発言を頂いている。

4. また、日頃より保護者と接している園長やスタッフからは「保護者はこの新築案に100%賛成して下さると確信する」との話を聴いている。

5. 高城に新しい保育所を建設する事で本年4月に開校したお隣の新・久米小学校との「幼―小―中」一貫教育の形ができ県内や中国地方でも珍しい教育体制が構築できる事になる。社保育園からの児童も小学校入学時に「高城小―社小選択制」にしてこの一貫教育も選べる形にすれば良い。

6. 新しい保育園になると子供もスタッフも保護者も地域の住民も目が輝き気持ちも一新して今まで以上に前向きな生活や勉強が営める。様々な成果も生まれる事は筆者の体験からも明らかである。その日を待ち望みたい。

<3保育所統合 新「認定こども園」建設資金計画書>
前述した様に今回の「3保育所統合新・認定こども園建設案件」と類似した事例として「倉吉市福庭自治公民館建設プロジェクト」(2021年12月1日完成)がある。完成当時の公民館長と建設委員会委員長を拝命していたのが弊職である。

その経験と新公民館完成までに蓄積したデータを用いて今回案件の検討を進めて行きたい。

認定こども園建設の会計
(収入の部)
1. 本件の認定こども園建設に係る作業は、本事業推進のための市役所側と現地関係者即ち、各保育所園長、児童の保護者代表、地域住民の代表である各コミュニテイセンター館長、各自治公民館協議会会長、地域振興会会長により構成される建設委員会により行われなければならない。

2. 市役所側の窓口が健康福祉部子ども家庭課に一任され今まで土地取得交渉まで同課が任されていたことに根本的な瑕疵がある。同課は幼児教育の分野が仕事の範囲であり、建設関係の財務・経理・各種交渉事は市民生活部地域づくり支援課の担当であると思う。実際、福庭自治公民館建設時の市側窓口は同課であった。また、建設そのものに関しては、建設部建設課が担うべきである。従って、本プロジェクトチームの市側構成者は下記を希望する。

<建設委員会メンバー(案)>
市 側:市民生活部部長、同部地域づくり支援課課長
     健康福祉部部長、同部子ども家庭課課長
     建設部部長、同部建設課長 他
現地関係者:倉吉市議会 T議員(会派:やらいや)
       高城、北谷、社コミュニテイセンター各館長、各地区自治公民館協議会長、
       社地区振興協議会長、前・福庭自治公民館長 他

以上のメンバーにより(収入の部)の資金計画を策定していく。続いて
(支出の部)の大まかな概略金額を下に示す。福庭自治公民館事例を参考にした。

(支出の部・概略金額)       (金額単位:円)

科 目
金 額
予 算 額
備 考
設計費
4,000,000
4,000,000
基本設計、実施設計、管理業務
解体費
5,000,000
5,000,000
指名競争入札にて業者選定
建設費
50,000,000
50,000,000
同 上
合計
59,000,000
59,000,000
 

(備考)解体費・建設費については設計事務所が作成する見積仕様書に基づいて各入札参加業者が見積金額を市役所側に提出する(指名競争入札の手続きに基づき業者選定を行う)。

< 計 画 工 程 表 > 
来年度、令和7年度(2025年度)遅くとも夏季休暇明け8月1日からの保育に間に合う様に概略の計画工程表を下記の通り作成した。

名称:3保育所統合 新「認定こども園」工事  場所:倉吉市上福田1104
年月
工事 解体 新築 高城園児一時預かり 市役所関係 備考
9月      
9月定例市議会で
提案と予算取り
臨時議会開催も含む
田村議員
10月   業者指名     確認申請手続き  
11月

入札
(解体)

入札 業者指名 北谷、社へ高城
園児引っ越し
   
12月 入札
(新築)
解体工事
着工
入札
着工
  12月定例市議会にて
進捗状況報告
田村議員
7年1月   解体工事
完了
地盤改良
基礎工事
  確認申請完了  
2月     基礎工事      
3月     建方
上棟
  3月定例市議会にて
進捗状況報告
田村議員
4月   内外装        
5月   外構        
6月   完成検査
工事完了
完成
  6月定例市議会
にて新こども園
完成の報告
田村議員
7月       新こども園へ
北谷・社から
引っ越し
   
8月       新こども園での
保育開始
(8月1日)
  夏季休暇
明け

< 結 び >
(1)「計画工程表」は建設委員会メンバー、即ち市役所側と市議会議員、現地コミュニテイ関係者及び高城、北谷、社の各園長とスタッフが保管し常にそのスケジュールをお互いに確認しながら進めて行く事が重要と考える。

これは、先月6月の定例市議会で田村しずみ議員が再三、現市長に詰め寄って要求された内容でもある。

(2)もう一つ忘れてはならないのは、「新こども園」建設に際しては、それが完成後、県知事にこども園として認可して貰わなければならない事である。即ち「こども園」として認可される事を想定して設計の段階から認可条件の部屋の数、大きさ、教員数などをきめ細かく詰めておくことが必要である。これには健康福祉部子ども家庭課が中心になって進めて頂きたい。県知事から認可を受ければ「就学前6年間一貫保育・教育」の充実と場合によっては公的補助金を受けとれる可能性もあり、これこそが幼児を持つ若い働き世代の流入、移住促進、関係人口創出にも繋がるのだと思う。

(3)倉吉市内には11市立の保育所がありもう11年も前から幾つかの組み合わせで統合計画があったが、関金保育園が山守保育園を現状施設の まま吸収しただけで一件も統合によるこども園の新築実績がない。これは驚きである。一体、行政は何をされて来たのであろうか。お隣の湯梨浜町に目を向けると昔ながらの保育園は姿を消し、9保育所中7所が新築のピカピカ子ども園に生まれ変わっている。関係者は湯梨浜町立こども園を視察し学ぶべきだと思う。弊職が申し上げている「他地域の事例を学ぶ」とはこの事であり「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」である。 然し、逆に今回の建設が完了すれば、倉吉市で初めての統合こども園新築の実績となり、そう考えれば何としてでもこの建設プロジェクトを完遂したい気持ちになる。皆様のご理解ご協力を宜しくお願い申し上げます。

ありがとうございました。

   令和6年 盛 夏  前・福庭自治公民館長 土井 承夫(どいよしお)
(現・市内予備校講師)

 
(2024/8/24)

    


(2024/9/5受領メールより)

倉吉市議会定例会の感想

お世話になります。昨日9/4(水)13時からの題記倉吉市議会定例会における田村閑美議員殿の質疑をTV中継(日本海ケーブル12ch)で拝聴致しました。小職の感想を下記いたします。

(1) 田村議員は「新しい候補地を選定するやり方」はその土地の農業委員会や土地改良区の了解を取るのも難しいし、他の地域の住民が反対するとしてこの方法はまた同じ事の繰り返しとなるとまず指摘された。

(2) だから、この発想を転換してこれからの久米地区の発展を望みながら大切な防災も視野に入れ、地域を守り育てる観点から今後の小中学校の在り方も考えて欲しいと。

(3) そのための4つの指針は、(a)保護者と地域の子育て世帯の利便性 (b)周辺の道路・社会インフラの維持 (c) 大規模な用地確保の可能性、そして(d)早急に・・

(4) 結論は、久米中学校周辺に新しい土地を購入して、そこに「幼―小―中」一貫校を建設し、老朽化した現保育所から園児を開放し新しい施設に通わせる。

<土井の感想>

小職が再三添付の報告書で申し上げている「新しい候補地を選定するやり方」ではない「現有保育所の建て替え案〜新規土地購入不要<5千万から1億円の支出費用低減と直ぐに着工できる事による大幅工期短縮<約半年>」についてほとんど理解頂いていない様に思います。誠に残念であります。

この発案は3保育所の各収容可能園児数と現状人数を分析し、高城保育所の建て替え中の園児30人は他の社、北谷で保育できる事を裏付けとしております。

これは現在の3保育所の人数バランスだから出来る事であって今後その人数が変化すると成り立たなくなる理論です。ですから、早く実行しなければなりません。

最初に「高城保育所」に決めたのではなく建て替え中の園児の保育可能性がこの組み合わせでしかなかったという事であり、人数バランスによっては社や北谷が建て替えとなるケースもあったかも知れません。現状人数では高城であった言う事であり決して高城を意図的に優先したわけではありません。常に3者公平でなくてはならないと考えます。一緒に高城コミュニテイセンターで議論し小職の添付レポートを参考にして進めて行くと仰って下さった河野正人 高城コミュニテイセンター館長殿のご意見もお伺いしたいです。

このメールの返信でお願い致します。

田村議員殿は新規土地購入ではこれからも上記の様な理由で障害が多く時間もかかるとしてそのやり方を最初に否定されています。然るに結局最後は久米中学校周辺に新しい土地を購入すると言われています。これは本末転倒の話ではないでしょうか? そうしたところで、社地区、北谷地区から反対を受け今までと同じ展開になる事は目に見えております。西エリア3地区の将来を考えているのに結局はご出身地の高城の事しか考えていないと他地域からは思われるのではないでしょうか?不遜ではありますが小職はそう感じます。

また、本件については再三、社地区ご出身の福谷直美議長殿にもご連絡お願いしておりますが、まだ一度たりとも、ただの一行もご返事を頂いた事はありません。はきはきしたお聲でのテンポの良い議事進行については以前のお手紙でも尊敬申し上げている旨をお書きしました。今回は本件についての議長様のお考えを文章でお聞かせください。お願い申し上げます。

このメールの返信でお願い致します。 社ご出身の福谷議長様はまさに本件の当事者であると不遜にも思っております。

小職が添付のレポートで申し上げている統合案の骨子は「大幅原価低減と緊急を要する工期短縮」です。新しい保育所ができれば、「子供たちが目を輝かせて通園する」事は結果として導き出される事象の一つであって、それが建て替え論の第一の理由ではありません。何卒各位ご理解ください。

昨日の本件に対する市長様のご答弁をお聴きして思うのは、為政者として何のコスト意識も無いという事です。横田の候補地の基本設計に1千万かかると聞いています。

(弊職は公民館建設の経験から3百万程度だと思います。現地も視察しました)それなのに他に良い土地があったら2か所程度、候補地として考えて行くそうです。それぞれまた基本設計に1千万ずつお掛けになるのでしょうか?それだけでトータル3千万円、基本設計の全建設費に占める割合は約8%と言われています(これにも疑問がありますが)

これだと、本件保育所の建設費は3億7千5百万円になります。通常なら、新しい保育園が5個程度建設できる金額です。

ほとんど稼働していない「バーチャル倉吉」(小田急電鉄との共同事業〜何故、鉄道会社なのか疑問です。栃木県の宇都宮郊外のLRTなどを創るのなら分かりますが)この事業に10億円だそうです、そして防災無線新規システムにも10億円だそうです。現行の防災無線システムについて小職が住んでいる福庭地区500世帯からクレームを受けた事は一度もありません。何か湯水のようにお金を使われている様な印象を持つのは小職だけでしょうか。市役所の財政(お金の収支管理)を観ているのはどこなのでしょうか?

倉吉市はそんなに余裕があるのですか?大津議員殿が収支は赤字だと指摘された時に市長殿は何の事かと他人事の様でしたが、このお金は市民の税金だという事を忘れておられるような感想を持ちました。老人会の仕事にも携わっている小職は「僅かな年金から容赦もなく税金が引かれていく」と悲しいんでいる年配者の話をよく聞いています。

小職自身も税金納付で苦労した経験もあります。

話は本論に戻ります。本日13時より市議会で鳥羽昌明 議員が質問されます。鳥羽議員様には是非このメールの内容も加味頂き質疑されることを切に希望いたします。

皆様、長文を読んで頂き有難うございました。朝夕は涼しくなってまいりましたが、残暑は続いております。どうぞご自愛ください。

ありがとうございました。

前・福庭自治公民館長、市遺族会長、市民生委員、市老連研修・広報副委員長、
市内予備校講師(中高生英語数学担当) 土井 承夫(どいよしお)


(2024/10/10受領メールより)

倉吉市西エリア3保育所再編事案に関する
長石英雄 健康福祉部長様との面談希望の件

毎々お世話になり有難うございます。倉吉市西エリア3保育園再編事案につきましては本年7月より勉強をさせて頂いております。

下に本件に関する弊信(9/5付、8/26付、8/24付、8/6付)4通を添付しておりこれらは全て健康福祉部長 長石英雄 様にもお送りしております。

一方、先月9/4(木)の9月定例市議会での田村閑美議員殿の質疑において広田一恭 市長は「9月末までに横田の候補地の進行状況を含め本件に関する住民説明会を開催する」と約束されました。これはTV中継で広く多くの人が視聴し承知されている市民との約束事項であります。

この説明会は開催されたのでしょうか?その件も含めて下記の日程の中でまだご挨拶できていない本件担当部長の長石英雄 様とできれば二人でお話し合いさせて頂きくお願い申し上げます。

先般、9/26には倉吉市議会議長室で福谷直美 議長様と差しで40分近くお話しさせて頂きました。長石英雄 部長様とは30分程度お時間を頂ければ幸いです。

<面談希望日時>
10/16(水)終日
10/17(木)終日
10/21(月)終日
10/23(火)終日
10/25(水)終日
11/01(金)終日

貴職ご都合をできれば10/15(火)中にご連絡ください。誠に勝手なお願いですが、一市民として本件には重大な関心を持っております。

単に保育園の一統合問題にとどまらず、これをきっかけに鳥取県内4市に先駆けて「保育園の0歳児〜2歳児の保育無償化」さらには「保育園―小学校の給食無償化」を実現し「働き世代の人口流入さらには関係人口の増加」を目指し市の税収増加と殖産興業を企ります。こてさきの観光事業のテコ入れは誠に不遜ではありますが、国内外の観光地を観てきた小職にとっては余り効果が期待できないような個人的な印象を持っています。これについては、谷田富穂 経済観光部長殿と別途お話し合いをさせて頂きたいと希望いたしております。

地元選出の石破 茂 代議士が県出身初の総理大臣に就任され倉吉市を含めて鳥取県に新しい風が吹こうとしております。倉吉市の明るい未来を信じて前進して行きたいと願っております。朝夕は寒くなって参りました。皆様どうぞご自愛ください。

ありがとうございました。

前・福庭自治公民館長 土井 承夫(どいよしお)


(2024/10/19受領メールより)

倉吉市西エリア3保育所再編に関わる件
(「横田」新こども園建設推進お願いの件)

お世話になります。一昨日の10月17日(木)10時より長石英雄 健康福祉部長、立光秀樹 こども家庭課長のお二人と部長室で題記の件についてお話し合いをさせて頂きました。その際、10月11日(金)に第2庁舎会議室で行われた住民説明会の内容につきその時出席者に配布した資料に基づいて説明を受けました。

(既にオープンな資料なので一部添付いたします)

結論は、その「横田」新こども園基本設計の内容に圧倒されました。即座にこの案を全面的に応援させて頂きますと答えました。

理由を以下に述べます。

(1) 横田・新こども園の概要
*今まで固執してきた「高城保育園建て替え」では建物200u、敷地400uの規模だったが、市役所の横田案はスケールが全く違い

横田案は建物延床面積1930u、園庭約5000u、駐車場(83台可能)1800uの合計約9000uとなり、おそらく県内最大の規模と思われます。総工費:約11億円程度か。

*保育所だけの機能ではなく、添付2番目の内部詳細図にあるように通常はない100uの床暖房付の部屋が2つある。即ち、この地域の社会福祉施設としての役割も果たす事ができます。

*立地(ローケーション)について・・現行の3保育園とそれらが立地する高城、北谷、社からほぼ同等の距離にある結節点であり、高城からは桜、服部、大立方面から34号線で、北谷からは大河内、長谷、中野方面から288号線で更に社の北端の上神(かずわ)、大谷茶屋方面から県道23号と312号線で距離時間とも同等の立地です。更にこの新こども園で園児を預けた後、倉吉市街地へは東へ5.分程度の距離です。仕事場に行くのも至便です。

(2)11日(金)の説明会で社と北谷は本案を了承されました。・・高城の皆様のみご了解を頂けませんでした。その理由は、6月と9月の定例市議会で高城選出の田村しずみ議員から「横田の用地は接する農道を工事用ダンプカーが頻繁に通り騒音の他、安全上も問題がある」「高城の久米中学校近郊に建設すれば幼―小―中の一貫教育が実現できる」の2つでありました。まず、(a) 交通騒音と安全の問題ですが、小職がこの問題の勉強を開始した7月上旬に実際にどの程度かと思い現地に昼間約40分間立って観察してみました。34号線から南に折れて関金方面に向かう大型ダンプカーは1台だけでした。34号の方もほとんど車は走っていませんでした。

送迎時は幼児を乗せた各車は添付平面図にある整備された余裕ある駐車場に停車して子供を渡したり引き取ったりします。小職の知っている湯梨浜町立こども園の関係者は駐車場がしっかりと整備されていれば安全上は全く問題ないと言われています。また、騒音も小職が17年間東京地区に8年間を名古屋地区に住んだ経験では、交通量から言って100:1位の差があり、横田が騒音で問題なら全国の多くの保育所は成り立ちません。また、最近の公共の建物には防音機能も備えた窓ガラスが使われており、福庭自治公民館でさえ防音ガラスとなっております。

次に、(b) 久米小学校や中学校の近郊であれば、「幼―小―中」一貫教育が実現できるとありますが、同じ場所でなくても、立地がバラバラでも一貫教育はできると思います。

東京や名古屋でも一貫校と言いながら同じ敷地に複数が立地するのは珍しくむしろ離れ離れに各校舎が立地している方が普通だと思います。そもそも一貫校にしたら子供が勉強するようになるのでしょうか?一貫校がそうでない学校より生徒の学力が向上したという様な統計があるのでしょうか。個人的な話として小職は現在予備校の講師として子ども達と勉強していますが、要は「本人のやる気」をどう引き出すかがポイントであり「一貫か別々か」は関係ない様な気が致しております。教育の専門家にでもお聴きになってみて下さい。また、仮に一貫教育に一利があったとしても現在のこれだけコミュニケーションツール(通信手段)が発達している中であれば保育所が横田にあっても一貫教育は容易に実現可能だとも不遜ながら考えます。

(2) 健康福祉部―現地保育所の責任者とのコミュニケーションについて
*小職が7月に3人の各園長先生に現状をヒアリングしたのは、一番現在の実情をしっておられる方々だと思ったからです。

上記の「横田新こども園」の基本設計はその時既に進んでいた訳ですから、その進捗状況の概略だけでも一言園長さん方に知らせておいていて下さったなら小職が「高城建て替え社・北谷の建設中児童受け入れ案」に固執する事はありませんでした。

この事で3名の園長先生や市役所内の関係者にご迷惑やご心配をお掛け致しました。その点は素直に反省しお詫びいたします。何卒ご容赦ください。

ただ、園長先生方の苦肉の策は今後のこの種の統合案に使えるのではないでしょうか?何といっても土地取得や購入の必要は無く工期も短くコストと時間の低減からすれば妙案であります。さすがに現場を知り尽くしている方々の発想でありこういう話も管理部門には大事にして頂きたいとも希望いたします。

(3) そして、特に高城保育園の老朽化は問題であります。長石部長からお話し頂いた通り、早急に不具合箇所の修理修繕をお願い申し上げます。

住民数や児童数の割合からすれば、社と北谷の合計で本横田案は75%以上の賛成となりますが、民主主義の考え方として少数意見もないがしろにせず最後まで丁寧に議論検討すべきだとも考えます。高城コミュニテイセンターの河野館長と田村しずみ議員様のご理解を切にお願い申し上げます。

ありがとうございました。

前・福庭自治公民館長 土井 承夫

添付資料:横田・新こども園平面図
     横田・新こども園内部詳細
    
 横田・新こども園立面図
    
 対象人口調査(マーケティング)
    
 建設用地地図(1)
    
 地図(2)広域図
    
 


編集部 鳥取県倉吉土井ヨッさんから、3軒の保育所の統合に関する解説文が送られてきました。福場公民館の建設事業も終わり、館長の職も終わって久しぶりの報告です。(2024/8/24・かっぱ)

9月5日にメールがきました。9月4日に行われた「倉吉市議会定例会における田村閑美議員殿の質疑」の内容に関する疑問と意見を書いています。(2024/9/5追記)

10月10日にメールです。「長石英雄 健康福祉部長様との面談希望の件」を追記致します。(2024/10/10追記)

10月19日のレポートです。倉吉市西エリア3保育所再編に関わる件(「横田」新こども園建設推進お願いの件)を追記します。(2024/10/19追記)


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