リレー随筆コーナー

― 洋子さま、お手紙ありがとうございました ―



上野 麻子(36期)


 先日は美味しいランチをいただきながら、ゆっくりとお話しすることができて本当に楽しかったです。洋子さまはお綺麗で、上品で、お話をされるときはとてもチャーミングでいらっしゃるので、お別れした後も爽やかで、穏やかな気持ちのまま私も1日を過ごすことができました。帰りにデパートでお買い物される、とのことでしたね。良いお買い物ができましたか?

 3年前の新年会は私たち「6」のつく期が当番幹事でした。それまで一度も出席したことがなかった新年会でしたが(ゴメンナサイ!)、時間的に余裕のある時期でもあり、それまでの不義理をお詫びする気持ちで、前年9月から始まった準備委員会に参加しました。私の担当は、皆様から送られてくる出欠の回答を集計する係で、メールで回答をくださった方には返事を出しました。

そのような中、洋子さまとのメールのやりとりもあったのですよね。最初は欠席のお返事でしたが、その後何度かやりとりがあった後、「新年会に二人で出席したくお返事します。今からでも遅くないですか?」とご連絡いただいた時はとても嬉しかったです。さらに嬉しかったのは、私とのメールのやりとりが出席することを決めるきっかけになったこと、また、私に会いたいともお書きくださっていたことでした。


2012年楽友三田会新年会

新年会当日は洋子さまとご主人様にお会いするのが楽しみで、受付でお二人を待ち構えておりました。翌年の新年会も洋子さま達にお会いできると思って出席しておりましたのに、なかなかお見えにならなかったのでガッカリしていたところ、会の最後のほうでお姿を見つけ、嬉しくなって、確かに飛んで行きました!

 洋子さまとはとても深いご縁を感じています。母の名前が蓉子だとお話ししたでしょうか?あと、洋子さまと母、少し雰囲気が似ているようにも思うのです。

母が脳内出血で倒れたのは2001年、父の赴任先アメリカでのことでした。とにかく日本の住いの近くに、早く連れて帰りたい一心で、慶應病院に無理を言って転院を受け入れていただきました。父も帰国し、その後今日まで介護ヘルパーさんやデイケア施設のお世話になりながら介護を続けています。介護って正解はないですよね。もっとできることがあるのではないか。もっと長い時間一緒にいるべきなのではないか。もっと、もっと・・・・・と考えるときりがないくらいです。今は家族やヘルパーさんに甘えて、私は私にできる範囲で母と一緒に過ごす時間を楽しんでいます。

 洋子さまが合唱を再開されたこと、楽しんでいらっしゃること、本当によかったと嬉しく思っています。音楽はいいですよね。長い人生、聞くだけの時期や、一人で練習するだけの時期もあるけれど、やはり仲間で集まって演奏するのが一番楽しいですよね。思いっきり合唱を、そしてお仲間の方達と過ごす時間を楽しんでください。ご主人様もそんな洋子さんの話を聞くのを楽しみにしていらっしゃるはずです。まだまだ寒い日が続きそうですが、どうぞお体を大切になさってください。そしてまたランチでもご一緒させてください。(2015年1月29日)

    


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