リレー随筆コーナー

クラシック超入門 @

ディヌ・リパッティー


末続 靖(12期)


編集長のカッパさんと、何人かのビアニストとその演奏について、やりとりしていたら、「お前の好きなクラシックの演奏家と演奏について、何か書け」と、命じられてしまいました。

とは言っても、僕はただ好きでクラシックのレコードとCDを集めて聴いているに過ぎず、音楽のプロでもないし、いわんや評論も出来ない、と、尻込みしたのですが、「まぁいいから何か書け!」と言うので、つたない知識を頼りに、知っている事を書いてみることにしました。

と、いうことですので、楽友の皆様には、「なに生意気な事を書いてるんだ」と言われる方が沢山おられると思いますが、こういう事情ですので、何卒お許し下さい。

まず第@回目は、ディヌ・リパッティーです。

Dinu Lipatti
(1917-1950)

リパッティーは、1917年にルーマニアのブカレストで生まれたピアニストで、30代で白血病のために早世しました。

バッハ、スカルラッティー、ショパン、シューベルト、モーツァルトなどの素晴らしい演奏を残しています。コルトーも、「最も才能のある演奏家の一人」と評価しています。

もしも、一番好きな彼の演奏を選べと言われれば、僕は短い演奏ですが、バッハの「主よ人の望みの喜びよ(教会カンタータ 147番より)」を挙げるでしょうか。まさに、「心が洗われる」演奏です。(EMI:TOCE-3158/2DJー5042HS 他)

余談ですが、彼のLPのジャケットにある写真を見ると、まるでそのブロレスラーのように鍛え上げられた上腕部(の筋肉)に驚かされます。

「なーるほど、これがあるから、あのpppが弾けるんだなぁ」と、思ってしまいます。
CDも数多く出されていますので、楽しくお選び下さい。

(2023/7/10)

    

編集部 今回はSUEがメールの中に原稿です。別紙に書いて添付ではありません。簡単に済ませました。

写真もビデオもサウンドもありましぇん。誰かさんが見たら何て言うだろう。

SUEはとにかく、1つ前の阿波田のピアニストの記事を見て大興奮です。それで、大急ぎで書いて来たのです。わっはっは。

 

「主よ人の望みの喜びよ」1950年の録音

(2023/7/10・かっぱ)


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