次に進むと、おびただしいてんぷらがずらっと並び、かなたにはまき寿司やお稲荷さんまで見える。私にはこの「トロタマ」で十分なので列からはずれ、後ろの台に乗っていた葱と天かすをたっぷり乗せた。ますます食欲が沸いてくる出来上がり。
さてと・・・場内を見渡したら、鉄チンが「篤ちゃん。ここ空いてますよ!」と声を掛けてくださったので、その席に掛けさせていただいた。
若い人たち(私より)のお盆には、天ぷらが何点か、おすしまで載っている。なるほど、かけのおうどんに天ぷらを乗せて食べるわけですね。でも、私のトロタマもとてもおいしい・・・と、ふと疑問がわいてきたので、訊いてみた。
「これってどうやって払うのかしらね?」
すると、四人の若い人たちのお箸が突然宙に止まった。
「えっ、払ってこなかったんですか?」
「・・・・」
列を外れてはいけなかったのだった。天ぷらがいらなくても並んでいれば最後にキャッシャーがあったというわけだった。
「もう、今日は払わなくていいですよ」
と、鉄チンは言ってくださるが、中学生の孫が居る身ではそうもいかない。おそるおそる空のおどんぶりを持って逆行してキャッシャーに行った。
「申し訳ございません。システムがわからなくて食べちゃったんですけれど・・・。トロタマなんですが・・・」
「370円です」
こともなげに言われて恐縮して支払った。絶対にそういう人はたくさんいるに違いない。それにしても安くて美味しいランチだった。
品川を過ぎ田町で帰ってきた。皆さんは上野まで歩かれたのだろう。
さてこの後、バトンはどなたにお渡ししようかな?
そうだ、「讃岐うどん」仲間の「テッチン(中濱鐵志・9期)」にお願いしよう。よろしく!(2010年6月26日)
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