リレー随筆コーナー

綿貫観音山古墳見学


川村 和男(15期)


昨3月26日土曜日、綿貫観音山古墳(群馬県高崎市)を見学しました。

奇跡的に未盗掘で発見され、副葬品の全てが国宝に指定された事実は、「ツタンカーメン王墓」に少し似ています(ツタンカーメン王墓は3352年前。綿貫観音山古墳は約1470年前になります)。

6世紀後半に築造され、墳丘長97m、高さ9.6mの墳丘は、その全てを掘削土を盛って造られており、上段・下段の2段に設計された表面には葺石(ふきいし)は、施こされず、叩き締めた盛土が露出した状態で完成形とされていました。

事前に石室見学申請を行って、石室内部にも入ることが出来ました(小生一人だけの為に係員が厳重な鉄扉を開けて下さいました)。

⇒ https://www.pref.gunma.jp/03/x4510004.html

被葬者は、東国(現在の群馬県を含む)の屈指の豪族と推定されています。

1968年に未盗掘で発見された副葬品(3,000点)は、2020年に一括で国宝に指定されました。実物を群馬県立歴史博物館で見学しました。

3分間でわかる群馬県立歴史博物館(最初の1分間・国宝展示室)。

⇒ https://grekisi.pref.gunma.jp/public/seminar/

今回は、最寄り駅のJR八高線・北藤岡駅から博物館まで徒歩30分、博物館から古墳まで徒歩20分、最後に北藤岡駅まで徒歩40分。合計1時間30分のウオーキングをしました(自家用車、またはコミュニティバスのご利用をお薦めします)。


右側は後円部。左側は前方部


中段・右側は石室入口。手前は掘削部。


錠前を外して、石室内部を見学しました。


石室の内部。全景。石室上部は重さ22トンの安山岩。下部は丸い石が敷き詰められています。

天井の石は、十数キロ離れた藤岡市金井地区等で産出する牛伏砂岩の巨石(最大の石は重さ22トン)を6つ使っています。壁石は榛名山の火山岩を使用しています。


後円部、頂上から、前方部を望む。


群馬県立歴史博物館


人物、馬 埴輪


銅水瓶


耳輪、神獣鏡


装身具


刀剣

PS: 3月24日(木)夜、NHK総合「ミステリアス古墳・スペシャル」で「綿貫観音山古墳」が放映されました。 追っかけ視聴も現在可能です。

(2022/3/27)

    


編集部 川村君(15期)からのメールです。羅漢の練習が再開との報告です。昨日、群馬県藤岡市の綿貫観音山古墳に行ってきたと、その写真がFacebookに投稿してあると。

Facebookの投稿記事と写真をここにアップしました。

追加の写真も届きました。

先程、大相撲大阪場所、新関脇、若隆景が高安との優勝決定戦に勝利し初優勝しました。新関脇の優勝は、双葉山以来だと言っています。

(2022/3/27・かっぱ)


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