リレー随筆コーナー
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昨2020年夏のこと、長野県の戸隠神社からの一通の問合せメールが来ました。ネット検索からHP「楽友」の追悼文集を見つけ、私のところに連絡があったのです。 塾女子高の音楽教諭として楽友会設立に深く関わり、岡田忠彦先生も「深甚な感謝」を捧げていた楽友会の恩人である渡邉惠美子先生のご子息、鎮夫さんあるいはご令嬢、優子さんの連絡先を知りたい、と。 渡邉先生(ポッポちゃん)の父上は、白樺派の著名な作家、長与善郎先生(1888-1961)でした。この話は、2009年1月に渡邉先生が亡くなり、その「追悼文集」の中でもオザサ編集部主幹によって書かれています。 戸隠神社は中社大鳥居を建て替える事業を行っていて、その完成記念品の扇子に長与先生が描かれた戸隠連峰の水墨画を使いたい。その著作権に関わり子孫の許可を得たいというものでありました。
長与先生戸隠山図
古い楽友達に尋ねましたが、誰も消息を知る人がいません。女子高事務室に尋ねても情報はありません。 しかし、長与善郎先生が亡くなって既に50年以上が経過し、著作権は消滅していることを確認し、神社に伝えました。 2021年が明けて11日に戸隠神社からのレターパックです。 開けて驚きました。
記念品の扇子 |
新年早々、何と素晴らしい、嬉しい贈り物なんでしょう。 (2021/1/11) ■■■■■■ |
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