私は、かつてこの楽友会に対して、いろんな新しいことを希望して、叱られたことがある。
楽友会は、一貫してオーソドックスの音楽を追求する集団である。よくも長い間、それが守り続けられたものである。それだけに、その指導者とともに、その貢献度は高く評価されねばなるまい。
若い学徒が世界の名曲にとり組むこと25年、その成果を次々に後輩に伝え、先輩としては新しく世にいどむという、頼もしい行為が続けられてきたのである。学生の文化事業として、これ以上に貴いものがあろうか。
今更のように、その功績を称えたい。
第25回定期演奏会プログラム(76年12月21日) |