慶應義塾高等学校・女子高等学校の両校楽友会 

 

   第52回定期演奏会レポート

 

阿波田 尚(高校13期・三田会26期)
編集部 若山邦紘(59年卒)


今年も阿波田君(13期)に取材をお願いしました。「ダブってしまいました」と、もう一つコンサートが入っていたのですが、編集部の願いを聞いてくれました。頼り甲斐のあるKGメンバーです。大量の写真とプログラムのpdf資料がまず送られてきました。わたしが掲載用の写真の編集加工作業をしている間に、報告記事を書いてくれました。どんな順序でどんな作業をしているか、阿波田君にはわかっているのです。

高校・女子高楽友会の皆さん、すばらしい演奏会おめでとうございました。(2016/3/22・「楽友」編集部)
 

 

 


Flyer

Program表紙
 

感動的な演奏〜第52回高校楽友会定期演奏会報告

2016年3月

阿波田 尚(高校13期・楽友三田会26期)     


2年前、岡田先生をお招きした第50回定期演奏会で、1年生だった学生が、早いもので最高学年。昨年もよい演奏を聴かせてくれたが、今年は、例年以上に聴きごたえのある曲のプログラムとなっていたので、期待して聴きにいったが、その演奏は、期待以上の「感動的な演奏だった」

男声は1年が少なく12名と女声の半分。バランスを心配したが、常によいバランスのよいハーモニーを聞かせてくれた。少人数のアカペラを歌っている成果なのかもしれない。

開幕の「塾歌」高校生らしいハーモニーで始まった。

1ステージの女声合唱は、2年生と思えない指揮で、24人でしっかりとしたきれいなハーモニー。アカペラの「鴎」よい出来だった。

1ステージの男声合唱は、12名という人数を心配したが、男声四部がしっかりハモッていた。高校生の若い声の「ワクワク」はよかった。

2ステージの金杉華さん、昨年も素晴らしい指揮だったが、今年は、高校生とは思えない素晴らしい指揮だった。冒頭の「俵積み唄」の声で、思わず聴きこんでしまった。アカペラの「小さな空」混声八部に分かれる曲であるが、素晴らしいハーモニーを聞かせてくれた。高校生の声で歌う「小さな空」は、詩のイメージとぴったりしていた「感動的な演奏」だった。青春譜では、このステージが最終ステージと間違えるほどの思い歌っており、涙を流して歌っている学生がいたのが、印象的だった。

3ステージのアカペラは4グル―プそれぞれ個性があり、よかった。最後の3年生だけのグループは、経験の差を感じた。マイクを使ったボーカルの声にバラつきがあるのが、音響メーカの元技術者として、気になった。ヴォーカルパーカションがあれだけよく出ているのだから、マイクの特性を理解して、自分の声を最高に再生する歌い方をマスターすれば、もっと効果的な演奏となると思った。

最後の全体曲「Oh Happy Day」は楽しさがよく伝わった。

4ステージの照沼 怜士君も良寛 草野心平、宮沢賢治の3人の詩の千原英喜作品から意慾的な選曲。それぞれの曲は、詩の意味をしっかり理解して歌っていた。

そして、最後は、3年生の部活責任者の別府洸太君の高校生とは思えないしっかりとしたスピーチがあり、恒例の「青春讃歌」で締めくれた。

岡田先生が会場にいないのが寂しいが、天国で満足して聴いて頂いたと思う。

4月からの新入生勧誘をしっかりして、男声部員の増員を期待しています。(2016/3/22)


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Opening

塾 歌

1st Stage

女声合唱


指揮:工藤あかり  伴奏:小野木智子先生

@ 生きる
谷川俊太郎  曲三善 晃
A 鴎
三好達治   木下牧子
B 春  新川和江   信長貴富

1st Stage

男声合唱


指揮:馬場健太郎   伴奏:小野木智子先生

@ 夢みたものは
立原道造    曲木下牧子
A まだみぬあなたへのうた
みなづきみのり  北川 昇
B ワクワク  谷川俊太郎   信長貴富

2nd Stage

混声合唱


指揮:金杉  


指揮:金杉     伴奏:小野木智子先生

@ 俵積み唄
青森県民謡   曲松下 
A 小さな空
武満   武満 
B 青春譜 五木寛之  信長貴富

3rd Stage

アカペラ


ポムワール


ベルリンの壁ドン


まかろんず。


クオリーメン


全体曲 Oh Happy Day

4th Stage

混声合唱


指揮:照沼怜士   伴奏:小野木智子先生

@ 君や忘る道
良寛     千原英喜
A わが抒情詩
草野心平  千原英喜
B 雨ニモマケズ 宮澤賢治  千原英喜


感謝の花束



撮影:阿波田 尚  
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