楽友三田会

「慶應義塾マンドリンクラブ(略称マンクラまたはKMC
創部100年記念コンサート」に参加して


舟山 幸夫(8期)

6月27日(土)、楽友三田会合唱団(以下MMC)メンバー66人が、サントリーホールで開催された標記のコンサートに賛助出演しました。

MMCは7月以降、東京都合唱祭・目黒童謡祭・定期演奏会と3つのステージを抱え、タイトな練習スケジュールを組んでいましたが、同じ慶應の音楽仲間からの要請でもあり参加を決め4月から練習を始めました。曲目はマンクラの大先輩・服部正氏作曲の「人魚姫」。

この曲はマンクラのオーケストラと我々の合唱に加え、紺野美沙子さんのナレーション・手島由紀子・大澤一彰両氏(2人とも二期会)のソロを加えたミュージカル・ファンタジー。合唱の出番は20分弱、トータルで40分の曲。昭和30年に作曲された曲で、25年前に楽友会が賛助出演して歌ったこともある曲(その際参加した27期の辻井君が今回も参加)です。

全体の指揮はマンクラの大先輩・山口寛さん(昭和34年卒)でした。合唱そのものはそれほど難しい曲ではないのですが、200人を超すオケとの合わせが難題。指揮者も相当苦労されたようです。それでも本番は紺野さんの素晴らしいナレーションに乗せて、皆楽しく歌うことができました。

そしてアンコールは「丘の上」。指揮は昭和55年卒業の小穴雄一さん。彼の編曲(合唱部分は11期の伴君のアレンジが中心)による演奏は、演奏者だけでなくほぼ満員の観客を巻き込んだ最高の雰囲気の中での演奏で、紺野さんも感激にむせんだと告白されていました。

「丘の上」の2番はMMCのアカペラ合唱で、指揮者の小穴さんは第1回目の練習時から「MMCの合唱は素晴らしい」を連発。おだてもあるのでしょうが合唱団員も乗せられて素敵な演奏を披露できたようです。

そして締めくくりはマンクラのテーマソング「KMC Song」。観客も一緒になって最高の盛り上がりを見せました。何せ上は86歳のOBから中等部生まで70歳以上の年齢差があり、それを音楽的に一つにまとめ上げるには限界があったと思いますが、ステージでの演奏者・観客の盛り上がりに加え、ANAホテルでの打ち上げパーティーの盛り上がりを見て、大成功のイベントだったと羨ましくも感じたのは私だけではないと思います。

楽友会も50周年で経験しましたが、今後もこんなイベントを実現したいものです。今回は、佐良土MMC代表・パイプ役の清水君・下振りの浮橋君・技術委員長の池田進君や池田龍亮君の努力で一応無難にこなしたと思いますが、これからはいよいよ定期演奏会に向けて本格的な練習が始まります。皆で頑張って今日に負けない興奮を作り上げたいものです。(2010年6月29日)