リレー随筆コーナー

倉吉市住民への報告


 土井 承夫(24期)



楽友三田会会員各位

私は、楽友会24期の土井承夫(ドイヨシオ)と申します。鳥取県倉吉市在住の61歳です。現在、倉吉市にある公民館の責任者をしております。

この公民館の管轄は、約500世帯、1,700名で、毎月第一土曜日に35名出席の役員会が開催され、最初に私自身が短い随筆文章を作成したものを用いて挨拶を行い、それを26人の班長が持ち帰ってその文章を一週間以内に全世帯に回覧します。

その今までの各月の随筆の中で特に住民から反響の大きかったものと、この先発表を予定している文章のいくつかを「リレー随筆」へ寄稿いたします。これらの文章はすべて私のオリジナルで、新聞、週刊誌他等からの引用などは全くありません。

  

1. 平成28年5月7日報告〜

国民的人気を博した「あさが来た」の後継として始まった朝ドラ「とと姉ちゃん」も好調だ。

結核での死をまじかにして、ととが妻と幼い3人の娘に語った「当たり前にある日常は、かけがえのないもの」は胸に響く。公民館活動もこの精神で勤めたい。

「当たり前にある毎日、それはとっても大切な一瞬の積み重ね。いつ失うか分からない。」とも・・・

2. 平成28年6月4日報告〜

先月は朝ドラの話だったので、今回は大河「真田丸」です。秀吉の命で宿敵、家康の家来に降格された真田家当主、昌幸が息子信繁と信幸にぽつっと言った「辛い事があれば、その分良い事もある。世の中は良くできておる」・・・ダイアナ・ロスの歌にも同じ趣旨の英語の歌詞、

”Valley, mountain, There is a fountain. Washes our tears all away”がある。

人種言語を超えて人の想いは同じだ。

3. 平成28年9月3日報告〜

8/6、リオ・オリンピックの開会式生中継を観た。開催が危ぶまれていたにも拘わらず、今までのオリンピックに引けを取らない素晴らしい出来だった。その中で、「Celebrate Difference」(違う事、異なる事を祝おう!) のスローガンが印象的だった。私も家族で、多民族国家で生活した事があるが、人種、言語、宗教等の異なる人々が一つの国民として暮らす事の難しさは身に沁みている。ブラジル!頑張れ!

4. 平成28年10月1日報告〜

8/8 「天皇陛下の生前退位のお気持ち表明」があった。各新聞TV等の世論調査では、8割以上の国民がこのお気持ちを支持している。私も同感だ。ところで、この「JAPAN EMPEROR ADDRESS」が海外メデイア、特に英語圏ではどう伝えられたか〜「陛下の退位の示唆」について、米CNNは”hint to step down”と表現したが、英BBCは”allude to abdicate”だった。”step down”は首相などが「退陣」する時に使うのであって「退位」ではない。

陛下に対して失礼だろう。そして「示唆」は”hint”ではなく敬語の”allude”としたBBCはさすがだ。やっぱり英語は本家のイギリスだ。

5. 平成28年11月5日報告予定〜

この前、大阪からバスで倉吉に帰ったが、途中久しぶりに院庄を通り車窓からその景色を観た。大正15年生まれの父が生前、尋常小学唱歌「児島高徳」の話をしていたのを思い出した。忠臣、児島高徳が隠岐に流される後醍醐天皇を院庄で必ず救出致しますと誓って歌った「・・・御あと慕いて院の庄」、そしてあの有名な「天、句践こうせんを空しゅうするなかれ。時、范蠡はんれい無きにしもあらず」は若輩の私の身にも響く。この漢詩や「仰げば尊し」の古文の連体形の係り結び「今こそ別れめ」などが教科書から消えてしまった。無念に思うのは私だけか・・・・・

6. 平成28年12月3日報告予定〜

日頃、日本で英語だと思って使っている単語が実は海外では全く通じない事例がある。「カットバン」「バンドエイド」は「プラスター」と言わないと通じない。「ホッチキス」は日本語で「ステイプラー」だと通じる。英語圏に行って「マンション」というのは、一戸建てのそれも豪邸の事。日本でいう「マンション」は「コンドミニアム」と言うのが正しい。

皆さんが夜、街に飲みに行く「スナック」「クラブ」も外国では通用しない。「ラウンジ」と言えばタクシーの運ちゃんも連れて行ってくれる。

  

後記)この先も、私は毎月こういう感じで報告を続けていくつもりです。ところで、私たち楽友会24期は、男性を中心に毎年一回必ず日本各地へ学年旅行をしています。今年は5月に、信州、安曇野や松本市を旅しました。

その時の写真を3枚添付致します。
以上、ありがとうございました。

平成28年10月4日 執筆



 浮橋敬一  山本一吉  大石博通   沢田高志 深井剛良
       植野久嘉   土井承夫  田村昇三    藤南和将


次のバトンは24期の浮橋敬一君の了解を取りました。コンタクトをお願いいたします。(2016/10/5)

    


編集部 

土井承夫君 編集部の若山(9期)です。初めましてかなぁ?
・・・
テーマは何でもOKです。ご自由にお書きください。・・・

とメールしたのが10月3日(昨晩の10時過ぎ)。原稿が送られてきたのが10月4日午後2時半です。

爺ちゃんは驚きました。倉吉市民はいい公民館長がいて幸せです。これからもいい話を住民の皆さんに伝えてください。

あまりにも早い投稿、バトンの受け渡しなど後日決まるものと思います。

10数年ぶりに、千葉県佐倉市の志津公民館館長からメールが来たことを思い出しました。「公・民・館」でね。館長はジャズの講座とコンサートをやりたいと言ってきたのです。2度ほど京成電車で佐倉に行きました。

今朝も小笹編集部主幹から「リレーが機能している!」と喜びのメールが来たばかり。(2016/10/4・かっぱ)


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