リレー随筆コーナー

楽友会讃歌


 舟山 幸夫(8期)


昨年の岡田先生のご逝去から半年が過ぎましたがその間、もろもろ楽友会関連の行事が続いています。「現役の活動」(定期演奏会・六連演奏会)のほか「楽友三田会合唱団の定期演奏会」「楽友三田会の新年会」「岡田先生を偲ぶ会」「楽友三田会有志による歩く会(3回)」「現役との交歓会」「毎月一回三田サロン」「毎週一回三田会合唱団の練習」「毎月一回OSF合唱団の練習」「MMC有志<コーロ・レインボウ>による施設への慰問演奏<2回>」「合唱祭への参加」「羅漢演奏会」そのほか多くのメンバーが幅広い音楽活動をしています。

かくいう私も「三菱合唱団」他にも加わり音楽漬けの日々を送っています。各人いろいろの経緯はあるでしょうが少なからず学生時代に受けた「岡田先生」の影響を受けてのことと今更ながら先生の偉大さを実感しています。寂しいことですが岡田先生ご逝去以降、慶應高校時代に先生に薫陶を受けられた「冨田勲先生」「小森昭宏先生」が逝去されたことは残念な出来事です。こうした中「青春讃歌」を作曲していただいた小林亜星先生が「楽友三田会合唱団定期演奏会」で作曲40周年を祝って「青春讃歌」を振っていただきさらに来年の定期演奏会のために新曲を作曲してくださったことはうれしいことです。また10月には一部の先輩方が中心になってやはり慶応高校時代に薫陶を受けられた「館野泉先生」をお迎えして「追悼演奏会」が計画されているとのこと。先生もすごいですが先輩方も凄い!

こうした中、最近の活動の中で印象に残ったことを2つご紹介します。

第一は「東京都合唱祭」。今回で71回目になりますが「楽友三田会合唱団」は連続30年連続出場。記念に全員に佐藤眞さんの「土の歌」の楽譜をもらいました。学生の定番「大地讃頌」が第七楽章です。この合唱祭例年60-70名が参加していますがなんと30年連続出場を果たした人がいます。女性です!例年合唱が盛んになり2週にわたって5日間毎日60団体計300以上の団体が参加しています。例年レベルが上がっているのが感じられます。われわれは今年「武満徹イヤー(没後20年)」でもありアカペラで「MIYOTA」と「青春讃歌」を歌いました。演奏のあと他の団体に方から「素晴らしい歌。著名な作曲家から合唱団にこのような歌が送られるなんて羨ましい。我々も歌いたい」との声を聴きました。今まではどちらかというと「うちわ」で歌っていたこの歌が一般に広がった瞬間でした。(是非はあるでしょうが)

そしてその翌日。5年以上前から「歌うには体力訓練が必要との趣旨(?)<打ち上げの飲み会が趣旨かな?>で一日東京近辺(年に一度は地方へ)を歩く「歩こう会」の56回目の会合がありました。今回は「湘南慶応キャンパス」界隈を歩く目的で相鉄線「いづみ野駅」から湘南台へ歩く企画でした。私は前日の「合唱祭打ち上げ会」のこともあり午後、湘南台からの参加でしたが前日の参加者数人を含め20人が集まりました。幸いうす曇りで暑くなく皆無事「キャンパス」に到着。以前に訪ねた「志木校舎」とは違い広々とした敷地の中に何棟かの校舎が立ち環境の良さを感じました。

そこでのハプニング。校内でグループ活動中のリーダー(2年生)が我々年寄り集団に気づき「学内をご案内しましょう」といってクラブ活動を他人に任せ「けもの道」や宿泊施設などを丁寧に案内してくれました。さすが「慶応の学生!」と皆感謝してバスに乗り湘南台駅へ向かい「打ち上げ飲み会」に臨みました。幹事の機転で学生に参加を呼びかけ2人が参加して「年寄りとの対話」を楽しんで(?)くれました。ただし2人とも未成年でアルコール抜きでしたが…。こんな経験も広く言えば「楽友会」のおかげ。ここに「楽友会讃歌」を掲げたいと思います。

(2016/7/13・8期舟山幸夫)

    


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