リレー随筆コーナー

節目の年を迎えて‐想定外の日々



平田 佐久子(34期)


34期の平田佐久子です。
新卒で入社した日用品メーカーで、現在は広報の仕事をしています。
わたしが楽友会に入団した時の幹事長、川野さんにバトンをいただいて、はや10ヶ月。
ぐずぐずしているうちに、50歳という節目の年を迎えてしまいました。
川野さんに“ちゃんと進めてくれる後輩”と信頼していただいたのに、ごめんなさい。

川野さんをはじめ、4年の先輩方がものすごい大人に思えたあの頃、50歳なんてはるか彼方の遠い未来でした。どんな人生送るのかな、といろいろ考えていましたが、想定外の連続でした。

実は、そもそも、楽友会に入ったところから想定外(体育会でテニスをしているはずだったのに!)。でも、楽友会に入ったおかげで、子供の頃、歌い損ねたフォーレのレクイエムを歌うことができました。声楽曲を聴くようになったのも、オペラを聴くようになったのも、(同期の奈良井くんが書いていましたが、)紅白に出たことも、石原伸晃さんの結婚式で歌ったことも、楽友会に入ったおかげです。なんといっても、わたしの初めてのオペラは、1年の時に観た「超宇宙伝説 魔笛」!(こんな題名だったと思う)男性の先輩方が宇宙人になっていました。


ベルリンフィル ジルベスタ―

サントリーホール

それから、勤続が四半世紀超えになったのも想定外でした。でも、自分のためにいろいろ贅沢が出来るのもそのおかげ。最近の贅沢は、2014ー2015の年末年始のドイツ旅行と、2011年から毎年通っているサントリーホールの盛装コンサートでしょうか。「ベルリンフィルのジルベスターコンサートを聴きにドイツに行こう!」と考えられるのは、お仕事を続けられているからこそです。


特茶で乾杯

さらに、30歳を目前にして、マンションを衝動買いしてしまったのも想定外。でも、この想定外の買い物は楽友の仲間に大好評で、毎年、我が家を会場に女子会が催されています。今年もつい先日開催されましたが、特茶で乾杯したのはご愛嬌です。素敵な心強い仲間ができたのは楽友会のおかげです。


2016愛媛ハーフマラソン

最近は、楽友会の仲間と、歌以外の場所で一緒になることもしばしば。同期の奈良井くんとは今年の愛媛マラソンでツーショット。衣里ちゃんとはテニスの試合に出たり。学生時代には想像もしていなかったことが起きています。

そして、歌でのつながりも、聴きに行く側、歌う側、また活発になってきました。

多分、楽友会に入ったことから始まる、いろいろな想定外のことが、いろんな経験や楽しみにつながっているんだなぁと思う今日この頃です。(2016/7/11)

    


FEST