リレー随筆コーナー

歌う楽しさと難しさ

小西みはる32期)

 


「楽友三田会合唱団」に入って早いもので3年が経ちました。歌うことが好きで、声を合わせることが快感で始めた合唱ですが、好きだけではダメなんだなと痛感しています。

今更なのですが発声が解っておらず、ヴォイトレの先生方の仰ることが出来ているのかどうかも不安で、試行錯誤を繰り返しつつ未だ正解がわかりません。あまりにもわからなすぎてとうとう個人レッスンを受け始めました。自分がいかに適当になんとなく歌っていたかを思い知らされています。


Gabriel Faure(1845-1924)

今年は「フォーレのレクイエム」。歌ったことのある曲だけに楽だな、なんて高をくくっていたらとんでもありませんでした。ひとつのハーモニーをきちんと創りあげる難しさ。そのために保たなくてはいけない耳の緊張感、響きの位置や息の流れなど、基本を一からやり直しの1年になりそうです。

また、「おらしょ」も和音が難しく、日高さんが毎回練習の中で色んな楽しい工夫をして丁寧な音作りをしてくださっています。とにかくハーモニーにこだわる1年間である事に変わりはなさそうです。こちらに関してはソルフェージュも苦手なので、悪戦苦闘していますが・・・。

難しいからこそ、極める楽しさもあるのだ、とますます合唱に夢中な自分がいます。

山神先生他のご指導に、私たちの努力がどれだけついていけるのか、定期演奏会で一段と洗練されたハーモニーをお届けできれば良いなと思っています。(2014/12/20)

    


編集部 後日、バトンは大角敏子さん(16期)に渡りました。