リレー随筆コーナー

東北生活in仙台&いわき


阿久津 遼太(59期)


ご無沙汰しております。57期の松本宏太先輩からリレー投稿のバトンを引き継ぎました、59期の阿久津です。

2018年の4月に大学1年から8年間住んだ東京を離れ、東日本大震災の津波災害からの復興の仕事のため、宮城県仙台市に転勤となり、その後、原子力災害からの復興の仕事で現在は福島県いわき市に住んでおります。

今回は、私が住んだ・住んでいる東北の街(2市)をご紹介します。

◎宮城県仙台市について
仙台市は東北地方で最も人口の多い街で、東北唯一の政令指定都市です。人口は約110万人、関東地方の都市と比較しますと、さいたま市よりちょっと少ないです。

仙台は「杜(もり)の都」と言われるように、市の中心部も大変緑豊かな街です。市内中心部を東西に走る定禅寺(じょうぜんじ)通りや青葉通りの真ん中には、たくさんの欅の木が植えられており、この時期には見事な景観となります。


定禅寺通り

仙台市内・近郊には、日本三景のひとつである松島や、伊達政宗像等の観光スポットもありますが、個人的に仙台は「観光」よりも「食」の印象が強かったです。

たとえば、東北地方はコメどころ。仙台には東北地方各地からたくさんの日本酒が集まります。個人的には、「伯楽星(はくらくせい)」という日本酒が好きになりました。甘めですので、ガツンと辛口!がお好きな方には物足りないかもしれませんが、飲み易く上品な味わいです(辛口ですと、日高見(ひだかみ)がオススメです)。

それから、牛タン。普通の焼肉屋さんで提供されるものは薄いお肉ですが、仙台の牛タンは「肉厚・サッパリ」。お供物のみそ漬け唐辛子とともにぜひご賞味下さい。


牛タン

他にも、枝豆をすり潰したずんだ。「ずんだ餅」は言わずと知れた名物ですが、最近は「ずんだシェイク」という飲み物があり、これがまた美味しいです。飲む度にずんだのつぶつぶ食感が楽しめます。テレビでも紹介されたようですが、お店は仙台駅にありますので、出張や旅行でお立ち寄りの際はぜひお試しください。

◎福島県いわき市について
いわき市は福島県の南東部に位置し、人口は約35万人で、実は東北で仙台市に次いで2番目に人口が多い市です。

いわき市はかつて炭坑の町として栄え、首都圏等へ石炭が運ばれていました。現在では炭坑は衰退し、炭鉱会社が開業した常磐ハワイアンセンター(現在は(スパリゾートハワイアンズ)等が有名になりました。

ちなみに福島県内は、大きく分けて西から「会津」「中通り」「浜通り」の3地方に分けられ、いわき市は同じ太平洋沿岸の大熊町・浪江町等と共に「浜通り」地方に属しています(「中通り」は福島市や郡山市があります)。

いわきはまた、日照時間の長さが日本有数で、かつ、海・山に面しており、農業や漁業が盛んな街です。


小名浜港

いわき市小名浜(おなはま)港。右側の潜水艦の形をした建物は水族館「アクアマリン福島」

そんないわき市の名物が「目光(メヒカリ)」という魚です。地元の居酒屋では、天ぷらや唐揚げ・焼物として提供されていますが、これが非常に美味。口にいれると、ふわっとした魚の食感が口一杯に広がります。日本酒が合いますよー。いわきにお越しの際は、ぜひ一度ご賞味ください。

◎最後に
今回は歌の話ではなく、住んだ・住んでいる街の紹介をさせていただきました。普段の仕事は復興事業を行っており、諸般の事情によりなかなかこういった投稿には記載出来ないこともありますが、もし「東北の今」や「復興の軌跡」等ご興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひお問い合わせください。

今年は新型コロナウィルスで大変な時期が続きますが、皆様お体ご自愛ください。今後ともどうぞよろしくお願い致します!

なお次の投稿者が誰なのかは、投稿された際のお楽しみです(笑)。

最後までお読みくださいましてありがとうございました。

(2020/7/23)

次走者は佐田奈緒子さん(60期)です。

    


編集部 日毎に都内のコロナ感染者数の数値が200台から300台へと跳ね上がっています。その内、500、1000とニューヨークみたいになるかもしれません。

現役幹事長の頃から、かっぱのところに新年挨拶の原稿を送ってくれました。太田紋乃さんとはいいコンビでした。

(2020/7/23・かっぱ)


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