リレー随筆コーナー

ゴスペルの楽譜って!?

 

森本麻里(44期)



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40期井伊さんからバトンを受け取った44期森本です。

卒業以来50周年記念のモツレクにはのったものの合唱生活とは遠ざかっていた私ですが、娘の入園した幼稚園で披露されたゴスペルディレクターの方の歌に感動し、その方のゴスペルクワイアに入団させていただき二年がたとうとしています。

このゴスペルクワイアに入ってみて一番驚いたのは、「楽譜を信じるな!」と言われること。というのも、ディレクターの方の本職がジャズシンガーであることからくるのかもしれませんが、音符に頼るな、もとの音源をよく聞けと言われます。なので、普段新しい曲を練習し始めるときは、楽譜ではなく歌詞のみが書かれたものを渡されることが多いです。今はアルトパートにいるのですが、ソプラノの三度下の音を取れといわれてもそうそう簡単に音が取れるわけでもないので、毎回、四苦八苦です(苦笑)。
 

たまに「やった!今回は楽譜だ!」と思っても、歌詞とコードのみの楽譜?を配られることもあり、「え、リズムはこれどうみるんですか!?」なんてこともあります。

音符ありき、楽譜ありきの音楽の世界しか知らなかった私には本当に目からうろこでした。

ですが、よく考えてみると、子供は音楽の習い事をしていない限り楽譜を読むことはできません。ですが、楽譜なんぞ読めなくとも耳で聞いて覚えていくのですから、そんな特別なことではなく音楽の原点に戻った当たり前のことなのかもしれません。

私が入団したゴスペルクワイアは大田区を中心に活動するCHOUBというクワイアで、ディレクターのkikiがライフワークとするフィリピンのストリートチルドレンへの支援をメインに活動しています。活動範囲は幅広く大田区のゴスペル祭りで歌うこともあれば、都内のライブハウスで歌ったり、群馬でチャリティーコンサートしたりしています。その中でも一番力を入れるのがクリスマスのチャリティコンサートです。今年度も12月2日に大田区の東調布教会の礼拝堂にてプロのジャズピアニストやカホン奏者の方にも加わっていただき行われました。用意した座席数が完売するほどの盛況でした。集まった募金を支援団体に送り、無事にチケットストリートチルドレンにクリスマスプレゼントと食事を提供することができました。その様子は以下のサイトでご覧頂けます。

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自分の子よりも少し年上かなと思う子達が路上で生き抜かねばならないという現実と彼らの明るい笑顔を見ると、日本の子供達の恵まれた環境に感謝を覚え、日ごろの子育てに関する自分の悩みなぞちっぽけなものとなります。

いつかまたフィリピンに遠征したいと活動を続ける私たちですが、いつの日か叶うのでしょうか?祈ればいつか願いは叶うを合言葉に頑張っていこうと思います。

次は、42期山口浩之さんにバトンを引き継いでいただきました。

(2019/2/7)

    


編集部 森本さんからの原稿が届きました。メールのやり取りの間に、ゴスペル・クワイヤの話になり、ゴスペルの話は随所にあることを話しました。Amazing Graceの詳細は、 ⇒ こちら

私が仲良くするジャズ歌手のらいらかおるがRadish Choirを主宰しています。何度か聞かされましたが少数精鋭ですが上手です。検索するとホームページが出て来ます。(2019/2/7・かっぱ)


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