Editor's note 2020/8

シナトラがロシヤ語で歌った
 

珍しいビデオがFacebookで送られてきました。わたしはフランク・シナトラがロシア語で歌うとは知りませんでした。上の動画はロシア人の歌手から私の従弟、甚目裕夫のところに送られて来たものです。珍しいので、ビックリしました。

裕夫は音楽家で、オペラ歌手の監督が本職です。不思議にも楽友三田会のメンバーにも知り合いがいるのです。私が紹介した訳じゃありません。

それにしても、このピアノの弾き語りのオジサンは「デカッ鼻」かと間違うくらい大きな鼻です。「デカッ鼻」はご存知でしたか?1960年代に私の十八番ソング”Old Man Time”を歌ったJimmy Duranteです。

 


Jimmy Durante(1893-1980)
 
 
いや、あの鼻はデュランテに間違いありません。

シナトラが若い頃、デュランテと映画でも競演していました。多分、そんなフィルムからとったものだろうと思い調べたところ、1947年のMGM映画「It Happened In Brooklyn」でした。当たりでした。

その映画の中で、”The Song's Gotta Come From The Heart”を二人で歌う場面があります。実に人間離れしたデュランテの演技です。シナトラに「歌は心から」と教えるのです。その歌の中で、いくつかの歌の一節がフレーズとフレーズの間に挟み込まれるのです。その一つが上の動画のロシア語の部分で、ロシア人の歌手は、この部分だけを抜き出して動画ファイルを作ったのか、誰かのをシェアしてFacebookにアップしたのでしょう。

これが全曲です。ストーリーが分かるでしょ?

前田憲男さんじゃないけど「これで一件落着だナ!」

このメロディを聴いて思い出すのは何ですか? フリオ・イグレシアスの「黒い瞳のナタリー」のサビに「黒い瞳」の一節が使われています。われわれの親の世代では、シャリアピンの「黒い瞳」かもしれません。わたしの親父が歌うは「えーいこーらー」、シャリアピン・ステーキが大好物でした。今はない恵比寿のBONによく食べに連れて行きました。

♪オチチョーニアー・・・♪

と歌うのを聴いて、思い出した人がいるでしょう。原曲は何番までも歌詞が続きますが、1番だけを譜面にしたのを見つけました。


ロシア民謡「黒い瞳」

譜面の書き方は気に入りませんが、ロシア語の歌詞があるので貼っておきます。音楽を知らない人が書いた譜面でしょう。

最初の音がミになっていますが、レでないと気持ちが悪い。本物の歌手はこの譜面では歌えません。はっはっは・・・

鍵盤ではFですが、譜面では、Eなんですよ。「D長調」が意地悪だったのかな?

メロディの書き方はこれが正しい。C長調だから紛れ無しか。

お勉強のために貼っておきます。

 

はい、裕夫から「うちのベニスの楽団の昔の録音を送るから」と言ってきた。サンマルコ楽団のCDに入っている「黒い瞳」だった。

2005 Sanmarco orchestra from
Mia bella Venezia より

ということらしい。非公開のYoutubeにしまってある。

いろいろな話などなど増えました。ホントの「これで一件落着だナ!」

と思ったら、裕夫から

 

「これが友達だ。Anastasia Zverevaで静かなピアソラやラフマニノフ聴くとめちゃうまい」

と、大元のシナトラ+デュランテのVideoを送ってきたロシアの歌手のビデオを送ってきた。1コーラスだけ切り出してやった。

(2020/8/7)


編集後記 コロナは一向に衰えを見せません。アホべもトチリジもなす術なしです。何をしたとしても、これまで通り総て後手後手になります。

合唱団の活動が許されるのは、一番最後になります。皆さん、覚悟を決めておいてください。(2020/8/7・かっぱ)


FEST