Editor's note 2018/2


塚越(8期) 三戸(7期) 遠藤(7期) 鈴木(8期)
Four Dandies, 1957

 カルテット楽友会のような大勢でハーモニーを作って歌う合唱団には、合唱だけでは飽き足らず、各パート1人で構成する重唱を楽しもうとする小グループが出来るのが常です。

先日の総会で新会長に就任した藤田克己君(26期)が自らの紹介記事を書いてくれましたが、その中で自分たちのカルテットの話が書かれていました。
 

永い楽友会の歴史の中でも、古い時代からいろいろな重唱グループがありました。現在では、高校でアカペラ・グループが流行りのようです。塾高の楽友会には毎年秋に日吉祭という文化祭があり、われわれの時代は高校3階の音楽室に「コーラス喫茶」を出店しました。混声合唱、男声合唱、女声合唱の他に小グループのコーラスが出し物でした。

高校3年生(7期)と2年生(8期)の男声カルテット(4重唱)が人気者となりました。61年前の写真ですよ。変わっていないのが驚きです。鈴木光男はハイセンスなバス・シンガーでした。初めはBarbershopなどを歌っていましたが、7期の栗原和夫さんがジャズ通で、ジャズやポップスのコーラス・アレンジをしてこのカルテットに歌わせたものです。ピアノ伴奏はやはり7期の赤松さんでした。

鈴木光男(ケッケ)は高校3年の頃からよく我が家に泊まっていました。Four Freshmenのレコードを聴いては、ジャズコーラスの和音進行を分析したのです。そんなレコードを我々の耳に聞かせたのは、7期の野本陽一さんと栗原さんです。渋谷恋文横丁のレコード喫茶「Duet」に連れて行かれたものです。輸入盤が沢山あったのです。

ケッケとカッパは、岡忠さんの授業には出て来ないようなジャズのコードに興味津々。一音や半音で音がぶつかり合うテンション・コードがジャズ・コーラスでは多用されていたのです。それに、5度の平行移動も平気で使うのです。そんなアレンジ法を試していたのです。

 その他にもカルテットがそれぞれの時代に出来て、合宿やクリスマスなどの余興に歌いました。今となっては懐かしいカルッテットの写真が残っています。


小高根(3
期) 筑紫(1期) 若杉(3期) 小笹(4期)
Barbershop Quartet, 1954 翁島


      土居  土井  堀  若山 (9期)
   工学部トリオ+One, 1961 八芳園

 
福井(12期) 池田(11期) 清水(12期) 池田(11期)
Four Refreshmen, 2009 B-Flat
with Five Brothers(寺田バンド)

現在も続いているのは、Four Refreshmenだけでしょう。このグループのリーダーは池田龍亮(11期)ですが、彼が高校2年生の時に日吉祭での余興を聞いて楽友会に入会したのです。そんなことで、かっぱの家に来てFour Freshmenばかりを聞かされたのです。龍亮は頑固なお人でFour Freshmen以外は歌いません。一回だけありました。ダークの「山に祈る」を歌いました。今は亡き長峰がいた頃です。昨年は羅漢にFreshmen Soundを歌わせました。

近年の高校女子高楽友会の演奏会では、合唱だけでなく、アカペラ・グループが次々と出て来ます。それは結構なのですが、大学に進学するとアカペラ・サークルに入部するのだそうです。楽友会でもワグネルでもないのです。何と申しましょうか・・・

⇒ 楽友三田会会長就任にあたり 藤田克己

(2018/2/7・わかやま


編集部 「俺たちも、わたしたちもカルテットやトリオを組んで歌った」という人達が大勢いると思います。

何かの機会に、そんなグループの交流会・パーティなんて出来ると面白いと思いませんか?現在、過去を問いません。先ずは、そんなグループ情報(記事・レパートリー・写真・録音・録画など)をカッパに送ってください。「楽友」に紹介ページを作りましょう。
(2018/2/7・かっぱ


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