Editor's note 2017/11

地 球 の 石 拾 い


宇宙ロケットが宇宙から石や宇宙の物質を持ち帰ってくる。小惑星探査機、ハヤブサは7年も旅をして帰ってきた。NASAにも同じ宇宙空間の彗星の粒子を持ち帰るプロジェクトに”STARDUST”がある。持ち帰った「星屑」がスミソニアンに飾ってある。

これは宇宙の石拾いで金がかかる。

  

かっぱは若い頃、地球の裏側までほっつき歩いた。お土産も買ってきたが、それよりその土地の石ころを拾って隠して持って来た。ちゃんと袋に入れ、ブリキの缶にしまってあった。世界の石ころの缶詰である。

昨年はリオでオリンピックでメダルラッシュで大騒ぎだった。そんなとき、ふと「リオの石」があるのを思い出した。キリスト像の立つコルコバードの丘の石。ホテルの前のコパカバーナの遠浅の海に入って少し先まで歩き、足元の下の砂を足でほじくった。見事に綺麗な海底の砂利を拾ってきた。

これをタイミングよく、Facebookでみんなに見せた。

じつは、他にもいろいろしまってある。それらの石の写真を撮り、1ページを作成したものである。多分、こんな趣味を持つ人は変な人かもしれない。

石集めの趣味人は、美しい石や価値のある石、鉱物のサンプルとして集める人が多いと聞く。アカデミックなのです。私の場合は、拾った場所が何処かという事だけが興味の的となるバカデミック。

アメリカ・カナダ・ハワイなんて何時でも拾えると思って1個も拾ってないのです。東南アジア、台湾なども忘れてます。


ギリシャ

アクロポリス

アクロポリスは岩山だ。この石は建物のかけらではなく、アクロポリスの地面の石である。

ゼウス神殿

アクロポリスを見上げるアテネ市内にゼウスの神殿跡がある。

神殿の柱がドカンと倒れている。そのかけらだ。

スニオン岬

アテネから東南に50Km、半島の突端スニオン岬にポセイドン神殿跡がある。

海を渡ればトルコ。といっても、見える距離ではありません。

岬の根元の浜辺で一曲やって来ました。


Baglama

何を弾いているか想像つきますか?ギリシャのライブに行くと何処に行っても”Never On Sunday”が聞こえてきました。1960年のソフィア・ローレンの映画の主題歌ですよ。♪・ソドシドレミファ/ソ・ソファソ・ソファ/ソ・ソファソラファソ/ミー♪

マンドリンの弦を張っています。さわやかな音がします。


スペイン

モンジュイックの丘

バルセロナ・オリンピック会場があったのはこの丘の上だった。丘の上の石ころだ。

モンジュイックの丘という。丘の下にスペイン広場がある。

美味いスペイン料理屋が一杯。

モンセラット修道院

バロセロナからひとっ走りするとモンセラットの奇怪な岩山がある。

そこにはモンセラット修道院がある。

世にも珍しい「黒いマリア像」が見られる。

グエル公園

バルセロナにはガウディの設計による建築物が沢山ある。

グエル公園にもいろいろな作品がある。


フランス

シャンゼリゼ

シャンゼリゼ通りからマロニエの並木の中に入るとこんな石が転がっている。

この写真よりもっとコンコルド広場に近い方のセーヌ川よりの林の中。

ルーブル博物館

チュイルリー公園から歩いてルーブルによく行ったものだ。

一度や二度行ったって全部を見ることはできない。

パリに行くたびにルーブル詣でをした。

パリの裏町に古い楽器を集めて売っているところがある。

200年前のViolinを見つけた。行った・見た・買った

幼稚舎の2年生の頃、同級生、高野 明の兄さん、修さんはViolinが大好きだった。弟は絵は上手だったが音楽はまるきしダメ。そこで、兄さんは私に教えた。すぐに覚えてしまった。

下の娘が幼稚舎のころViolinを習い始めて中等部の時に吹奏楽部で「コンミス」になったと言って弾いていた。高校の時まで高校ワグネルで弾いていた。次女のために買ってきたViolinだ。

古いViolinの響きは身体にいい作用をもたらす。

ルノー工場

ルノーの工場を訪問したことがある。

パリの北、ベルギーとの国境に近いところにドゥエという街がある。

見学に行って拾ってきた。

モンサンミッシェル

この石も貴重品です。モンサンミッシェルの修道院の中庭から持って来たした。

松田武彦先生の奥様が「モンサンミッシェルに連れてって」で観光バスで行きました。

朝7時に出て夜11時に戻りました。名古屋くらいの距離です。


ポルトガル

ロカ岬

ヨーロッパ大陸の最西端、つまりポルトガルの西の端っこにロカ岬がある。

コロンブスの船が大西洋を渡って行くのが見えるところ。


中 国

天安門広場

北京のど真ん中、天安門広場の石ころです。

ケ小平の石!

万里の長城

万里の長城の外に出る人が少ないのです。

旅行者は出られる場所を知らないからです。わたしは出ました。

何度も連れて行かれた場所です。

そして壁のかけらを拾ってきました。


アルゼンチン

ブエノス・アイレス

ブエノス・アイレスの空港に近い北側にシェラトンホテルがあります。

そこでOR国際会議がありました。表に出ると大きな公園があります。

公園を散歩して拾って来ました。

ブエノスでインディオの楽器チャランゴを買って来ました。


Charango

ブラジルに飛ぶ飛行機では壊されるといけないので、機内に持ち込みました。隣に座ったお婆ちゃんが

「それは何?」

「はい、チャランゴという楽器です」

で、”コンドルは行く”を弾いてあげました。

ブエノスアイレス郊外

遠足は郊外のサン・アントニオに行きました。ガウチョ(カウボーイ)の村です。

カウボーイの馬乗りショーを見せてくれます。

牧草地の広い場所です。幾らでも石ころがあります。


ブラジル

コルコバードの丘

キリスト像の立つコルコバードの丘です。

頂上付近の岩肌からほじくってきました。

コパカバーナ海岸

コパカバーナ海岸の海に入り足で砂を掘って拾ってきた海底の砂利です。

まことに美しいです。

イグアスの滝

イグアスの滝の水が流れている下の岩です。イグアスの滝の水を吸い込んでいます。

朝早起きして人の来ないうちに取ってきました。

ビショビショになりました。

イタイプ・ダム

イグアスの地にはイタイプダムというロックフィル・ダムがあります。

大きな発電所があり、ブラジル・パラグアイ・アルゼンチンに電力を供給していました。

人造湖は300キロにも及びます。巨大です。

ダムの堤の上を歩くと、台座の上にブラジル・パラグアイ・アルゼンチンの
国境が交わる点が表示されていました。

現在はブラジルとパラグアイの国境がこの川の中心を通っているだけです。
アルゼンチンとブラジルとの国境線が下流の方に移動したようです。


メキシコ

メキシコ・シティ

メキシコは借金だらけで、国連の拠出金も出せない状態だった。

しかし、国民はのんびりとメキシカンボレロやマリアッチで楽しんでいました。

街中にも遺跡や博物館があります。そこで拾って来ました。

メキシコシティでギター工房を見つけて1台買って来ました。そのギターをそのまま持って皆のいるレストランに合流しました。そこではトリオがメキシカンボレロを歌いながらテーブルを回ってきます。私のギターを見つけて、

「一緒にやろう!」

と、ケースから出してチューニングまでしてしまいました。やらないわけにはいきません。

”Cherito Lindo”を3人に合わせてコーラスで一発でぴたり。彼らは面白がって、

「もう一曲だ」

で、”Historia De Un Amor”(ある恋の物語)を歌って来ました。


第6回OSFファミリーコンサート

”Shenandoah”のギター伴奏を仰せつかった。

テオティウワカン遺跡

ピラミッド見物に古代都市テオティウワカン遺跡に行きました。

紀元前のテオティウワカン文明の跡です。

太陽のピラミッド

一番大きいピラミッドが「太陽のピラミッド」です。

頂上まで登り、この石のかけらを拾って来ました。


オーストラリア

クック船長の家

メルボルンにクック船長の家が保存されています。

その庭から拾ってきた石です。


イギリス

エジンバラ城

スコットランドの首都はエジンバラです。い丘の上にエジンバラ城が建っています。城内の敷地の石ころです。2002年、エジンバラ大学で学会があり、その前にロンドンで4日遊んでからヒースロー空港で学会参加団の皆さんに合流しました。

ロンドンではサリナ・ジョーンズがローストビーフを食べに連れて行ってくれました。

Holy Island

エジンバラから東側の海岸に沿って下ってくると、スコットランドからイングランドに入ります。入ったばかりの海岸にHoly Islandという島があります。結構大きな島ですが、島の南には小さな部落と中世の教会の廃墟があります。その広い原っぱの先の浜辺の石ころです。

リンデスファーン城

島の東南の先にリンデスファーン城が聳えています。城の建つ岩山の岩です。


あらためて眺めてみると、オリンピックの開催地が軒並みである。アテネ、パリ、メキシコ・シティ、メルボルン、バルセロナ、北京、リオデジャネイロと。

昔はこんなことがまかり通ったのです。今やったらすぐに見つかって取り上げられるでしょう。みなさん、真似はしないでください。

(2017/11/7・わか


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