Editor's
note 2017/8 |
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Irving Millsと Star Dust:タイトルを見て奇異に思いませんか?脈絡が何処にあるのか?と。そもそも”Star Dust”はHoagy Carmichael(1927年作曲)、Mitchel Parish(1929年作詞)の名曲です。Irving Millsという人は、Duke Ellingtonとのコンビで作詞をしてきたSongwriterです。 | |
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さて、1929年にMills Musicという音楽出版社から出版されたのが左のSheet Musicです。ところが1927年にレコーディングされた歌無しのレコードでは、”STARDUST”と一単語になっています。
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ホーギー・カーマイケル自身もいろいろな処で”STARDUST”と書いているのですが、copyrightは1929年で”Star Dust”ということで、正しいのは”Star Dust”らしいです。 またもや”Star Dust”を話題にしていますが、この最初の譜面を出版したのがMills Music Inc.という出版社です。 古写真:先週でしたか7月の末に、ミルスブラザースのJohn Mills IIがFacebookで古い一枚の写真をシェアーしていたのが「Jack Mills with The Mills Brothers in 1934」と書かれた写真でした。自分の父親と伯父さんの古写真です。初代ミルスブラザースの3人は二十歳代、四男Donaldは19歳、デビューレコードを出して3年目、83年前の古写真です。
Jack Millsという人を知りません。ベレー帽の真ん中の人物です。初めて見た名前です。同じMillsで親戚かと思ったところ、なんと”It Don't Mean A Thing”を作詞したIrving Millsの2歳下の弟でした。ミルス・ブラザースとは姻戚関係ではありません。1919年にJack Mills Music Inc.(後にMills Musicに変更)という音楽出版社をNYCで立ち上げ、1965年まであったといいます。Mills Mills Millsでややこしい話となりました。 さらに驚いたことに”Star Dust”の作詞をしたMitchell ParishがMills Musicで雇われていたのだそうです。なるほど、なるほどです。それで”Star Dust”のSheet MusicがMills Musicから出版されたのです。これでIrving Millsと”Star Dust”が繋がりました。 Jack Millsの子孫がFacebookに「Jack Mills Music & Mills Music - 1919-1965」というアカウントで実は上の写真を出しているのです。現在、ロンドンでMills Music Ltdというレコード店を続けているようです。 一枚の古写真がこれだけのことを私に物語ってくれたのです。 もっと古写真:を見てまた驚きです。Facebookのカバー写真がこの古写真です。両側の二人は私にはおなじみの顔なのです。えらく若いのでハッとしますが・・・この写真でJack MillsとIrving Millsの関係が明らかになったのです。
”On the Sunny Side of the Street (1930)”で有名なJimmy McHughとDorothy Fieldsがコンビを組む前、JimmyはJack Mills Music, Inc.のマネージャーとして雇われていたのです。1920年前後の写真だと思います。
こういう珍しい写真が、インターネット時代になってごろごろと出てくるようになりました。私がホームページの資料になる材料を集めている頃は、写真や記事は本や雑誌、印刷物にしかなかったのです。(2017/8/7・わか) |
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