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楽友会名簿物語シリーズ その1

「樂友會名簿」

1952年(昭和27年)6月29日


編集部


2014年の新年会で高校楽友会関連の行事を取り仕切ってくれている亀井淳一君(29期)が高校楽友会だった頃の1977年発行、1979年発行の楽友会の名簿の編集形式が違っていてその時代の歴史を物語るのではないかと、編集部の若山に持って来てくれました。楽友三田会・大学楽友会・高校女子高楽友会の名簿が載せられています。近日中にどのようなものかを書いておきたいと思います。

卒業生の卒業期の呼び方をめぐって「もめた」時代がありました。名簿を並べてみると、その様子が浮かび上がってきます。カッパ流に楽友名簿ヒストリーをまとめようと考えました。

この話を新年会に出られなかった編集部主幹のオザサに伝えたところ、1952年6月29日に「慶應義塾楽友会」の発会式を行ったときに配布された「慶應義塾樂友會名簿1952年度」をスキャナーで読んでpdfファイルにして送ってくれました。

名譽會長 潮田江次(当時の塾長)、會長 有馬大五郎(国立音大学長)とあります。すごい名簿です。

実物の寸法は13.5cm×19cmだそうです。摩訶不思議な寸法です。当時はこの寸法の紙があったのでしょうか。わたし(若山)は、この時6年生です。(2014/2/8・編集部かっぱ)

表紙
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P-10
P-9
裏表紙
P-11

編集部 62年前の名簿です。紙は茶色く変色してしまって、

こんな具合です。このままでは見づらいので画像処理で漂白して60年前の白い紙に戻しました(かっぱマジック)。それから、住所・電話が書かれていましたが、詳細をカットしてあります。名簿の裏表紙には持ち主の名前が入っています。高校1年K組33番です。ここに、1952年6月29日(日)楽友会発足記念日と書かれています。

この時代に名前がABC順になっています。高校の出席簿はABC順になっていました。それに倣ったものでしょう。若山は50音順だと大体は最後に呼ばれます。でもABC順だと山田や横山は私の後でした。

冒頭にも書いたとおり、紙の寸法が不思議な寸法です。皆さんが普段お目にかかる用紙はA版(国際規格)、B版(日本だけの規格:江戸時代の公用紙である美濃紙の寸法)だと思います。A4版は210mm×297mmで縦横の比は1:√2、B版も同じ比です。「白銀比」と呼びます。2つに折って2枚に切っても縦横比は1:√2です。「名簿の紙は黄金比じゃないか?」って。いえいえ、黄金比でもありません。今度、「白銀比」「黄金比」の話をフォーラムで解説しましょう。(かっぱ)

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